幼なじみ 4

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ああ、その通りだ 溢れ出る愛しさを どう封じ込めればいいのか 分からない 頭がズキズキ痛む 何かに喉を圧迫される 栄太と 切り離される寂しさと恐怖で 心が壊れてしまいそうな 悲鳴をあげた 「非があるのは自分じゃないような言い方をしているが、そう考えるよう仕向けたのはアンタだ。洗脳しといて、吐く台詞じゃねえな」 俺の指を 繰り返しさする栄太の言葉が コトン 俺の心を塞ぐ 暗闇の壁を動かした 揺らがない栄太の声 真っ直ぐに 俺を映し出す黒目がちの瞳 硬い指の皮膚から 軟らかく俺の心に染み込む愛情が 俺に安らぎ与えてくれる 「義人くんは普通の青年だ。大人になれば恋をするだろう、お前とは似ても似つかない女性に」 「だから何」 栄太には栄太の 俺には俺の仲間がいて お互いを 束縛することなく遊んだあと ーーー義人 嬉しそうに にっこり笑った栄太が 俺の名を呼ぶ 夕焼け空に見守られ 繋いで帰る手は 少しずつ大きくなって 「俺は義人の大切な人ごと守る。それぐらいの覚悟で惚れてんだ、息子の恋愛にまで口を挟もうとするな、迷惑だ」 今も、ここにある
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