55人が本棚に入れています
本棚に追加
深く息を吸い込んで
ゆっくりと
栄太に近づいていく
肘を外した彼は
ベッドから足をおろし
几帳面に
押し倒したときの姿勢を
再現してくれた
そんな栄太の胸に乗り上げ
心を込めて
「好きだよ、栄太。
栄太との出会いは俺にとってかけがえのないものだ。栄太と俺を出会わせてくれた御堂さんには感謝してる、彼に認めて貰える努力はし続ける
いつか栄太と恋人ではいられなくなる日がきても、幼なじみとして、栄太の家族を愛する覚悟で、恋をしていたい」
彼の唇に唇を重ねた
俺の髪を撫で
頬を軽く指でなぞりながら
少し開かれた唇
すっと差し込んだ俺のと
合わさる栄太の舌
「んん、ぁ」
ヤバい
上手い
気持ちいい
キスだけで腰が痺れてきた
「義人」
大きな手で俺の頬を包んだ栄太に
そっと唇を離される
ドキドキした
真剣な光を宿す
黒目がちの瞳にじっと
見つめられて
俺の顔に熱が集まっていく
「俺も義人に恋をして生きたい。義人を失うくらいなら幼なじみの顔をして、ずっと傍に居続ける。義人のいない人生はもう、想像すら出来ない
愛してるんだ」
ふわっと
微笑した栄太の目元がほんのり
薄い桃色に染まる
照れる栄太が可愛くて
愛しくて
魅力的な栄太と
一緒に生きることを
誓い合うようにキスをした
最初のコメントを投稿しよう!