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ーある日の朝ー
ワンワン
朝の5時
ペットのダックスフンドが、ベッドの上に登ってきた。
「なに…散歩に連れてほしいの…??まだ、朝の4時じゃん…」
無視して、眠ろうとしたが、ダックスフンドのモモは鳴き止まない。
「絶対に自分で世話をするから!」と言って、去年の誕生日に飼ってもらったから、散歩も餌やりもすべて私がやっている。
ワンワン
「…もう!!分かった!!散歩ね!!!」
まだ眠い体を叩き起こして、モモを散歩に連れて行った。」
まだ、誰も起きていないだろうと、パジャマ姿で、散歩に出掛けた。
ワンワン
モモは嬉しそうに、シッポを振っている。
どんなに寒い日も、暑い日も、運動会が終わった後だって、モモの散歩を家族に変わってもらったことはない。
「絶対に自分で世話をする!」と宣言した意地からだった。
いつもの散歩コースを歩いていると、目の前にランドセルを背負った男の子がいた。
「朝の4時に登校?」
よく、顔を見ると、クラスメートの小野くんだった。
不思議に思い、後をつけると、毎日登校している小学校に入って行った。
校門はまだ開いていないのに、慣れた様子で柵を乗り越えて行った。
モモのリードを近くの電柱に括り付けて 、小野くんを追う。
(こんなに朝早くに学校て何をやってるんだろう…)
小野くんは、校庭の隅の花壇の方へ入って行った。
バレないように、様子を伺う。
ザク、ザク
小野くんはスコップで、花壇に穴を掘っている。
50分くらい経っただろうか…
深い穴を掘っていった。
(…花でも、植えるのかな?…)
穴を掘り終わると、10分くらい、体育座りでうずくまっていた。
すると、突然顔を上げ、ランドセルからバスケットボールのようなものを取り出した。
(何だろう?…)
少し、花壇に近づいて見た。
「キャッーー」
(人の首!!)
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