第2章 森本陽菜から見た世界

3/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
ーある日の朝ー ワンワン 朝の5時 ペットのダックスフンドが、ベッドの上に登ってきた。 「なに…散歩に連れてほしいの…??まだ、朝の4時じゃん…」 無視して、眠ろうとしたが、ダックスフンドのモモは鳴き止まない。 「絶対に自分で世話をするから!」と言って、去年の誕生日に飼ってもらったから、散歩も餌やりもすべて私がやっている。 ワンワン 「…もう!!分かった!!散歩ね!!!」 まだ眠い体を叩き起こして、モモを散歩に連れて行った。」 まだ、誰も起きていないだろうと、パジャマ姿で、散歩に出掛けた。 ワンワン モモは嬉しそうに、シッポを振っている。 どんなに寒い日も、暑い日も、運動会が終わった後だって、モモの散歩を家族に変わってもらったことはない。 「絶対に自分で世話をする!」と宣言した意地からだった。 いつもの散歩コースを歩いていると、目の前にランドセルを背負った男の子がいた。 「朝の4時に登校?」 よく、顔を見ると、クラスメートの小野くんだった。 不思議に思い、後をつけると、毎日登校している小学校に入って行った。 校門はまだ開いていないのに、慣れた様子で柵を乗り越えて行った。 モモのリードを近くの電柱に括り付けて 、小野くんを追う。 (こんなに朝早くに学校て何をやってるんだろう…) 小野くんは、校庭の隅の花壇の方へ入って行った。 バレないように、様子を伺う。 ザク、ザク 小野くんはスコップで、花壇に穴を掘っている。 50分くらい経っただろうか… 深い穴を掘っていった。 (…花でも、植えるのかな?…) 穴を掘り終わると、10分くらい、体育座りでうずくまっていた。 すると、突然顔を上げ、ランドセルからバスケットボールのようなものを取り出した。 (何だろう?…) 少し、花壇に近づいて見た。 「キャッーー」 (人の首!!)
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!