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ー昼休みー
「森本さん。これ、先生から渡すように頼まれたんだ」
小野くんが、プリントを差し出している。
「…ありがとう」
プリントを受け取る時、小野くんの指と私の指があたった。
「 嫌!! 」
思わず、手を振り上げ、プリントが宙を舞った。
クラスメートは何の騒ぎかとざわつき始めた。
私はその場から、逃げ出した。
ー3日後ー
私はある決意をもって、小野くんを呼び出した。
「…私、小野くんに聞きたいことがあるの…」
「…何?」
「こないだのあれって本物の人間の首…?」
「…そうだよ」
「森本さん…誰かに話した?」
「話してないよ」
「小野くんが殺したの?」
「…うん」
「………」
「…嘘だよね。私、考えたの。いっぱい。
私たちはまだ子供だよ?…人なんて殺せるわけない…小野くんが犯人じゃないよね?」
「…僕が殺した…」
「嘘つかないで!本当のこと話してくれないなら、この前見たこと、全部大人ぬ話すから!!内緒にしてほしいなら、本物のことを話して!!」
「……わかった…でも、これから話すことは絶対に二人だけの秘密だから…」
「ーーーー」
(…そんな!? 悲しい真実なの!!)
小野くんから校庭に生首を埋めた真実を聞いた時、私は小野くんの共犯になることを決めたー
「私…小野くんの共犯になるよ…」
ー私は小野くんの手を両手で包み込み、そう誓ったー
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