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男性 「(和佐に)ありがと、いいですか」
和佐 「いいですよ、どうぞ!」
女性 「ちょっと、なに今の・・色目使って」
和佐 「はい?(切れ気味)・・」
と、箸を置きながら。
女性 「やきもち?ここじゃヤングな男子珍しんでしょ」
和佐 「男なんて足りてますけど・・」
女性 「足りてる?・・えっなにそれ、足りてるって」
男性 「満ち足りてるって意味ですよね」
和佐 「満ちてます!満ちてます!・・飲み物は?」
女性 「潤ってるんで・・ビール!」
男性 「すいません、ビールで」
和佐 「(厨房に)はい、ここビアー!」
礼子の声「は~い!」
すみえ、ビール缶を持ってきて。
すみえ 「どうぞ(乱暴に)」
女性が置かれた缶ビールを開けると、泡が拭く出す。
女性 「うわぁ!」
と、顔に泡がかかる。
女性 「(半泣き)・・」
すみえ 「また、潤っちゃいましたね、ここ気圧が低いんで」
男性 「(笑いをこらえる)・・」
女性 「(顔を拭き)てめえ・・」
〇 山小屋 入り口前 その夜
喧嘩する男女の声。
女性 「もう死んでやる(はあはあ)」
女性の腕をつかんで。
男性 「ケーちゃん!(はぁはぁ)」
女性 「あんたなんか嫌いよ」
和佐、飛んできて二人に割ってはいる。
和佐 「止めてください・・」
女性 「邪魔すんな」
すると女性が、和佐の頬を叩く。
和佐 「イタァ~何すんだよ、神聖な山で・・」
と、頬を手で覆い。
男性 「ケーちゃん、大丈夫?」
女性 「うん、大丈夫・・神聖な山だって・・」
和佐 「はぁ・・」
〇 山小屋 入り口前 翌朝
塩島とカップル、和佐と遠藤。スポットに遠望する街と
尾根。
塩島 「なんか夕べお騒がせしたみたいで」
和佐 「塩島さん、無事下山してくださいね」
遠藤 「ガイドも自然より人間相手なんだな・・」
和佐 「幸運を祈ります」
いちゃついてるカップル。
塩島にうながされ歩き始める。
和佐 「分からない?なんで登ってきたのか?」
遠藤 「山があるから登るんだ・・」
と、見送る。
〇 山小屋 食堂 その夜
まかない食を食べる、和佐とすみえ、川口。
すみえ 「和佐ちゃん何年目?」
和佐 「4シーズン目です」
川口 「そんなに経ったけ?」
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