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「お前を殺してくれとは言われてないが…」
「──…!?…や、めてっ…近付かないでっ」
「いかんせん、俺も腹が減った…」
「──…っ」
「今からお前達が火を付けたこの邸を元に戻さねばならん…」
「ひっ…や、やめっ…」
男の手がリモーネの顎に添えられる。
なんの力も無しにして、リモーネの身体は勝手に床から立ち上がった。
「欲にまみれた穢れた血のようだが背に腹は変えられん──」
「──……」
「お前の生き血で我慢して置こう──」
「っ…」
やめてと叫ぶ前に抱き締められて鋭く長い牙がリモーネの首筋に深く突き刺さっていた。
恐怖で震えきっていたリモーネの唇が少しずつ柔らかく開いていく。
「あ…っ」
喉元から強く吸飲されて躰中の血が駆け巡り奪われていく──
「やっ…あっ…ああっ…」
男の手がそっとリモーネのスカートを託し上げ、中へと潜り込んでいた。
ガーターベルトに吊るされた厚手の白いストッキングを纏った太股が緩んでいく。
「ああっ…気持ちいっ…」
恍惚の眼差しを浮かべ始めたリモーネの唇から涎が流れる。食を美味しく頂くための礼儀作法──
男の指先はしきりにリモーネの敏感な赤い蕾を捏ねて丁寧に回転させる。
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