決壊

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嫌なことなどなかった日なのに この涙は止まらないのだ 短ければ数分 長い日は数十分は止まらない 何か嘆くような事があった覚えもない 後悔することも無い けれど、涙が溢れている時はまだマシなのだ 涙が零れずに深い海に沈んだかのような息苦しさと苦痛を味わうより ずっとマシだ たとえ、氷に触れた時のように体が冷えていったとしても 毛布にくるまっても消えない寒気に苛まれても 苦痛を感じなくなれば楽なのに 鼓動が止んでしまえばいいのに 眠りについたまま目を覚まさなければいいのに 無理なことだと知っていても願ってしまうのだ 今日はこの辺で終わりにしよう それじゃあ、おやすみなさい
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