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一番隊隊士に元柳斎の元まで案内され部屋へと入っていった。
「 ようやく参ったか 目覚めるのに時間がかかったようじゃの 儂は、総隊長 の 山本元柳斎重國 である。 お主は名は何と申すか 」
「 俺の名前は 高坂、 高坂 慎だ 」
「 そうか、しん 良い名じゃな 早速ですまぬが、 お主に尋ねたいことがあるのでな。 まず、お主は北留魂出身ということだが……」
「 ん、それがなんかあるのか? バカにされ慣れてるから何言われても平気だぞ 」
「 うむ そうか なら次にその腕輪はどこで手に入れのじゃ 」
「 さっき、北流魂出身と言ったけど、俺は拾われ子だからな。この腕輪は捨てられている時から手にしていた物だとさ。 詳しいことはよく分かんねぇな 」
「 そうか ……… 」
元柳斎は、髭を触りながら何か考えている様だ そして… 側近の者にも部屋から出ていくように指示をし 2人きり となった。
すると、元柳斎は 開眼 した。
「 この部屋周辺は儂ら2人のみ そして先程 結界 を張った これで他の者にお主の私情を知られることはない 」
「 は、はぁ … 」
慎は、まったくと言っていいほど現状が理解できなかった なぜ出身を聞くのか、結界なんてものを張ったのか 一番隊宿舎に来てから疑問しか浮かばない。
「 それでは、お主の身に付けておる腕輪を外してみよ 」
この腕輪は拾われた時から付いてたもので、寝る時もお風呂に入る時も身に付けているものだったので外そうなんて考えたこともなかった。 しかし、何だか偉そうな爺さんが外せと言ってきているので しかたなく 腕輪を
外した
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