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いきなりだが、父と母はオレが小さい頃に街で流行った病気で死んでしまった。
唯一、血が繋がっている10歳上の兄は数年前に何処かに行ってしまい未だに家に帰ってこない。
ある時、兄の一番仲がいい友人にもうすぐ兄が帰ってくる事を教えて貰った。
そんな事を思いながらオレは人の気配が全くしない林にある獣道を歩いていた。
この林は高台になっていて、頂上まで行くとオレの住む街が一望出来るようになっている。
オレはその景色を見るのが好きでよく来る。
何よりここは兄との思い出の場所でもある。
歩いていると知ってる声がした。
?「やぁ、千秋くん!」
千「あ、どうも。こんにちは!」
声がした方を見ると短髪で黒髪で眼鏡をかけた鬼畜そうなイケメン男性がいた。
この人が兄の友人である進藤 翔[シンドウカケル]さんだ。
いつ見てもキリッとしていてカッコイイなぁ。
オレもいつかはこんな風に爽やかでカッコイイお兄さんになりたいなぁ。時々、残念なんだけどねw
翔「来てくれてよかったよ」
千「オレは文句を言う為に来ただけですよ」
そう言うと察したかの様に苦笑いされた。
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