1・パーティーメンバーは問題あり?

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 その後、仲間に引き入れる為にリディアに交渉したのだが、「私は一人が好きなの」と断られた。  しかし、何度も頭を下げ、根負けしたリディアをなんとか仲間にすることができたのだ。  かくして三人の仲間を入れたアレスだったが、どのメンバーも個性が強い面々。  初顔合わせの時、危惧していた問題が起きた。  リディアの姿を見たドーハンが、さっそく手を出し始めたのだ。 「ほっほっほ、こりゃあ別嬪さんじゃなあ~。出るとこも出とるし、お尻もプリっプリじゃあ」  上から下まで、舐めるように物色する。  リディアは眉を上げると、 「ちょっとアレス。何なのよ、このジジイ」  と、ドーハンを静かに睨み付ける。 「魔法使いのドーハンだよ」  アレスは小さな声でぼそぼそと言った。 「私が聞いてるのはそういうことじゃなくて、なんでこんなエロジジイを仲間にしたのか聞いてるのよ!」  リディアが凄い剣幕でアレスに詰め寄る。 「そ、それは……。さ、最初に声をかけてくれたのが、ドーハンだったんだ」  アレスは、後退りしながらもなんとか答えた。 「ホントにそれだけ?」  さらに詰め寄るリディア。  だが、「キャー!」と悲鳴を上げると後ろを振り返った。  いつの間に後ろに立っていたのか、ドーハンがニヤリと笑った。 「ほう、良い尻をしとるの~。安産型じゃ」  ――ゴゴゴゴゴ……。  確かに、そんな音がしたような気がした。
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