狂気の復讐

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 私には愛する家族がいた。優しい夫と可愛い息子。息子は来月から小学校へ入学する予定であった。 「友達いっぱい作るんだ」と毎日嬉しそうに話しており、そんな姿が可愛くてついつい抱きしめてしまう。  夫も「友達できたら、たくさん家に連れてきな。ママの手料理をみんなで食べよう。きっと楽しいぞ」と息子の頭をくしゃくしゃと撫でる。  毎日が幸せで溢れ、輝いていた。  しかし……。  そんな幸せは、なんの前触れもなく奪われた。  我が家に強盗が入り、目の前で夫と息子が殺された。  私も深く腹部を刺され死の淵をさまよったが、一命を取りとめた。  自分が目を覚ました時、夫と息子も生きているのでは……と希望が芽生えたが、受けた報告は二人の死であった。  絶望。私は狂い、泣き叫んだ。泣いても泣いても抑えることの出来ない感情が溢れ出てきた。  夫が苦しむ声、助けを求める息子の声が頭の中にこびり付いて離れない。  そして犯人の顔も。  何で私達が……。何で……。  苦しい。痛い。怖い。  憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。
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