戦挙 序章

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ

戦挙 序章

大洋にある五洲国(いつしまこく) 真ん中にある島を 東西南北の島が囲んでいる小さな島国であるが、勤勉で真面目に暮らす人びとの頑張りで 世界でも 豊かな国と言われるまでになっていました。 あの日までは 世界歴2111年3月のある日 東区にある宇宙線発電所に降り注いだ隕石群は 発電所を破壊 甚大なる被害をもたらし 世界でもまれに見る大惨事となりました。 東区の面積3分の2を燃やしつくした 大火となり 人びとは 皆 他の四区へと避難しました。 そのとき 隣接地である中央区から突然 軍が派遣されて東区は封鎖されて 中央区の 貴族院のカワベ氏が党主にして教主である 「時代万世党」「時万教」が 五洲国の主権を握ると宣言しては、東区に残り、この大惨事に対して戦っていた 我国の中心政党「五つの輪党」「五輪教」を倒してしまいました。 それを不服とする 他の三区 西南北区は カワベ氏と中央区へと抗議をしましたが 元々カリスマ性のある貴族院のカワベ氏 そして五洲国随一の軍事力に圧倒され また 彼の独断専行で東区の大火を鎮火できたこともあるので いつしかうやむやに そして強引に「時万党」政権が誕生してしまいました。 しかし それに異を唱える若者が西区の外れより立ち上がりました 彼の名は マシバ氏 若くして下院議員として当選した正義感溢れる者で、 人びとの希望であり 彼を慕う 「平和快革党」と「和快教」の人びとが 打倒 「時代万世党」「時万教」へと 立ち上がりました。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!