出会い編

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お店を出た後の駅まで行く帰り道でも私たちは喋っていた。 「そういえば、亜美のは聞いていなかったね。」 「あー私はね、いらっとしたことがあってね。この前、お母さんが担々麺買ってきてくれたんだけど、それに肉味噌が入っていなかったの。」 二人は同時に笑い出した。私にとっては、何がそんなにおかしかったのか、検討がつかなかったけど。 「すごく平和ですね。やっぱり、ちょっと工藤さんは変わっていますよね。」 「うん、亜美は変わってるよ。しかも、ツッコミ早いんだよ、この子。あと、敬語禁止だってさっき言ったのに。」 「あー、忘れてました。明日から直しますよ。」 三人で笑いながら歩き、駅に着いて別れた。
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