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「ほら、主様が構われるから」 その言葉に、何故だか咎められたような気がして、思わず身を竦める。 「こら、十六夜。お前がキツイ口調で言うから、この子が怯えているじゃないか」 「なっ・・・そうやって私を貶めるのは止めて下さい」 焦った声音でそう言うと、「あなたを責めている訳ではないですからね」さっきとは別の小さな手が頭を撫でてくれた。 さっきまで怒っていたのに、その手はぎごちなくも優しい。 ーーここは暖かいや。 暖かく包む温もりだけではなく、この場に居る彼らの優しさを感じた。心がポカポカと満たされていく。 「今は変化の時だから眠りなさい。お前を脅かさすものは近づけさせないから、安心おし」 ふわりと体を撫でられた。眠りを誘うかのように、トントンと背中を叩かれる。 眠りは直ぐに訪れた。優しい想いに包まれながら、深い深い眠りに就いた。
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