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「……ええ。ですがご安心ください。今朝無事に捕獲されたようですし。何より観賞用の無害な蛇ですので」
「は?無害な蛇だって?よくもそんなっ……!」
無害だなんて
あいつの本性を知らないから言えるんだ。
「和樹坊ちゃま……?」
「あいつはね……あの蛇はねぇっ……!」
蛇の分際で僕の身体に
――いいや思い出したくもない。
あの日から数日。
蛇の這ったとおり
身体中に蕁麻疹に出て
ようやく良くなってきたとこなんだ。
「いかがなさいました?……和樹坊ちゃま!」
「失礼。食欲が失せた」
ヒステリー発作のように
身体を震わせ席を立つ僕を。
紅茶ポットを手にした中川は不安げに
「中川――今夜はウナギがいいな」
征司は今にも吹き出さんばかりの顔して見つめていた。
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