第二話 人類誕生~アダムとイブ~

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その後正妻ヘラを呼び意見を求めると、 「これは退屈しなくて良いわ。 気に入らなければ滅ぼしてしまえば良いし♪」 と珍しく反対せず全面賛成であった。 これこそがまさに奇跡である! その後、伝令・伝達・コミュニケーションの神であるヘルメスに、 「人類誕生、アダムとイブ」 の事を天界中に知らせるように命じた。 そしてゼウスは土と水から出来た男女に生命の息吹を吹き込む。 男は約15cmから身長2m、女は約10cmから1.6m程に大きくなり、 水は血に、土は内臓と肉と皮膚に変貌を遂げた。 男は「アダム」女は「イブ」と名付けられた。 かくして「人類」は誕生したのである!!! …その一部始終を木陰からイブリースは見ていた… 彼は仕事を終え、稽古の森へ行く際に ゼウスが土と水を捏ねて何かを創っているのを見かけのだ。 「…フン、くだらない」 イブリースは冷めた目でそれらを見ていた。 「どうでもいいが、面倒な事俺たちに押しつけんなよ」 と彼は呟くと、稽古の森へと急いだ。
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