自然治癒力について

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5年前、80才になる私の母がガンになりました。働いていたシルバー人材センターで具合がわるくなり、近くの病院に運ばれました。私の携帯に電話がきて、胃ガンのステージ4ということで、即、入院、手術が必要、ということでした。母は胃の3分の2を切り取り、今は辞めてしまいましたが、当時は元気になってシルバー人材センターでまた働きだしました。今も元気に過ごしています。 弟の奥さんのお父さんは60代でガンで亡くなりました。余命2年と宣告され治療を続けていましたが、半年後に亡くなりました。 知り合いの70代の女性の弟さんは、30代のとき、胃ガンになりました。胃を切除しましたが、リンパに転移していて、抗がん剤と放射線治療が必要と言われましたが、一回目の放射線治療のとき、激しく苦しんだらしく、見ていられなくなった女性は、弟さんを家に連れてきてしまいました。医師に、今年もたない、と言われたのですが、ガン治療を放棄してから今現在、30年以上たった今も元気に生きています。その間に、結婚し、子供もできています。 ここには3パターンの例があります。 手術をして、生きている母。 治療を続けていたが半年で死んでしまったお父さん。 治療を放棄したにも関わらず、何十年も生きている弟さん。 一体、なにが正解なんでしょうか? それは誰にもわかりません。 中学生の時、テレビでアフリカの難民キャンプのニュースを見ていました。 アフリカの人達がちっちゃなテントで身を寄せて暮らしていました。赤ちゃんもいれば、お年寄りもいました。医師も薬も食べ物も不足しているキャンプで、生きていく人、死んでいく人に分かれていきました。 この違いはどこにあるのだろう? 生死を別つものはいったいなんなのだろう? 私はやせ衰えた色黒の人々をじっと見つめていました。 同じものを食べ、同じものを飲み、同じ薬を使い、生きていく人、死んでいく人に分かれる。 様々な原因があるだろうけれど、生命力、抵抗力、治癒力の強さが大きく影響しているのではないでしょうか。
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