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二人はカウンター席で一息。
「お疲れ様でーす」
「はい、お疲れ様でーす」
和泉と月見が互いのマグカップを軽く掲げ、顔を見合わせて笑う。
「王子と二人でどこか入るのって、もしかして初めてじゃね?」
新鮮さを感じたのか和泉が全開の笑み。
「あー、言われてみればそうかも。俺達以外に誰かしらいるよねえ」
月見はのほほんと目元を緩めた。
ほんのり落ち着いた店内の照明に二つの笑顔が浮かぶ。
しばらく他愛も無い会話を交わす。
内容は一緒に出演する舞台の練習についてが主だろうか。
カップの中身も互いに少なくなった頃、不意に月見が小さな声を上げた。
「あぁ、そうだ。人のブログを見にいくことってある?」
「王子ぃ~、ブログ更新しろよぉ~」
「あはは、見てるんだ?」
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