終焉からの始まり

2/9
202人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
「レイ、残存エネルギーはどれくらいだ?」 『残り68%です。』 俺の右肩に腰掛ける、体長15センチほどの小さな女性が俺に視線を向けながら答える。 彼女の名前はレイ。 こう見えても彼女は、俺の乗る機体:魔皇帝(デビルエンペラー)の自己確立進化型のメインコンピューターだ。 *自己確立進化型* Ai(人工知能)なのに、個と言う自己・人格を持ち。 自己学習・自己進化をしていくAI(人工知能)。 「ブースト2回分か・・・」 『ブーストを2回使用すると、残エネルギー量が10%を切るのでお勧めはしませんが。』 俺の独り言にも近い呟きに、俺の髪の毛を引っ張りながら言うレイ。 今現在に至るまでに、2つ在った予備のエネルギーパックはすでに使い切っている。 エネルギーが切れたら、魔皇帝(デビルエンペラー)は動かなくなる。 その間にも、敵機はどんどんコッチに向かって迫ってくる。 「アイテム陽炎(かげろう)を使用後に、アイテム拡散ミラーを10個使用。 システムサポート全開っ! 後方以外の全方向にフォルテマスビームを発射するっ!」 『了解。』 ★アイテム:陽炎(かげろう)★ 使用効果:3分間、自分の乗る機体のデコイを10機作り出して被弾率を下げるアイテム。 デコイは被弾すると消滅する。     
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!