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「レイ、残存エネルギーはどれくらいだ?」
『残り68%です。』
俺の右肩に腰掛ける、体長15センチほどの小さな女性が俺に視線を向けながら答える。
彼女の名前はレイ。
こう見えても彼女は、俺の乗る機体:魔皇帝の自己確立進化型のメインコンピューターだ。
*自己確立進化型*
Aiなのに、個と言う自己・人格を持ち。
自己学習・自己進化をしていくAI。
「ブースト2回分か・・・」
『ブーストを2回使用すると、残エネルギー量が10%を切るのでお勧めはしませんが。』
俺の独り言にも近い呟きに、俺の髪の毛を引っ張りながら言うレイ。
今現在に至るまでに、2つ在った予備のエネルギーパックはすでに使い切っている。
エネルギーが切れたら、魔皇帝は動かなくなる。
その間にも、敵機はどんどんコッチに向かって迫ってくる。
「アイテム陽炎を使用後に、アイテム拡散ミラーを10個使用。
システムサポート全開っ! 後方以外の全方向にフォルテマスビームを発射するっ!」
『了解。』
★アイテム:陽炎★
使用効果:3分間、自分の乗る機体のデコイを10機作り出して被弾率を下げるアイテム。
デコイは被弾すると消滅する。
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