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「うわっぷ」  悲鳴に似たアリエッタの声とともに、異臭が鼻をつく。手のひらを包み込む柔らかい感触に、エミリオははっと顔を上げた。  仰向けに床に寝転ぶアリエッタは頭から白い白濁をかぶり、薄紅色に頬を染め、翠の瞳を潤ませてエミリオを見上げていた。手元へと視線を動かせば、数年前までなだらかだった彼女の胸が、エミリオの手のひらを柔らかく受け止めていた。  ごくり、と喉を鳴らす音がした。それがエミリオのものなのか、アリエッタのものなのか、エミリオには判別がつかなかった。いや、正確には、エミリオの思考はそれどころではなくなっていた。  アリエッタが、エミリオの白濁で濡れている。あの夜目にした光景を、自慰行為のたびに何度も思い出したあの光景を、今度はエミリオ自身が作り出したのだ。  気がつけば夜通し扱き上げたエミリオの雄が、アリエッタの太腿を押し上げていた。 「あ、あの……、エミリオさ」  視線を彷徨わせるアリエッタの言葉の先を、エミリオは唇で封じ込めた。生臭い雄の臭いに混ざって、ほんのりとあまいアリエッタの香りが鼻腔をくすぐる。
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