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1日が終わり街が寝静まっているころ、森の奥深い場所に1人の少年が立っていた。少年はピクリとも動かず、ただ ただ立っていた。
少年の白い手は泥と血の色、頬にも傷と返り血で汚れていた。そして周りには無数の息をしていない男性が転がっている。
その中に1つだけ女性のものがあった。それをみて少年はつぶやいた。
「僕が殺したんだ」
月の明かりがあるのにも関わらず、目に光はなかった。
そしてそう言った後、空を見上げて
「僕が殺したんだ」
と先ほどよりも大きな声で、そして少し口角を上げて発した。
何かを実感しているように見上げている。
「僕が殺したんだ」
少年はそう繰り返しながら空を見上げ、血と泥で汚れた水滴で頬を濡らしていた
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