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ザイードはそんな愛美に徐々に溺れ始めていた。
ザイードの指が愛美の衣服をゆっくりと剥がしていく──
唇を肌に滑らせながらすべての布を取り去ると、ザイードは思わず熱い溜め息を溢し目を閉じた。
急に迫った胸の高鳴りに息が詰まりザイードは苦し気な表情を見せる。
その熱を抱えたまま、ザイードは身に纏っていた白い装束を脱ぎ全裸を晒した──
「昼間の淫靡な行為は背徳だ──…」
「───」
「だが目的が有れば陽の神は祝福をくれる──」
「………」
ザイードはそういって愛美に熱い肌を重ねて耳元で囁いた。
「マナミ──…愛してる…俺の子を身籠れ──」
「───…」
そのまま肩に口付けたザイードの言葉に愛美は目を見開いた──
身籠る……
それは一体どういう意味なのだろうか──
そう思いながら愛美の瞳に涙が浮かんだ。
沢山の愛を囁きながら、ザイードの激しい唇が愛美の全身に注がれる。
「…っ…マナミ──……愛してるっ俺の妻になれっ…」
そういって抱き締めてきたザイードの方がとても苦しそうだった……
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