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離れがたいように絡め合った舌を離すと二人は熱い溜め息を吐いて見つめあう。
凌辱的な言葉で攻めながらも大事に抱きたいという想いの方が強すぎてザイードは少し苦し気な表情を浮かべていた。
愛美の熱い粘膜の中を指で撫でながらゆっくり掻き回す。
「口でするか……」
ザイードに耳元で囁かれ、愛美は首を横に振った。
「嫌か、口でされるのが好きだっただろう……違うか」
意味深に覗き込まれて愛美は赤くなった。
確かに指だけでさんざん焦らされて、口でして欲しいとねだったことは記憶にある。
でも今は、どんなに気持ちいい愛撫よりも、しっかりと唇を重ね肌を合わせて一つに交わりたい欲求の方が強かった。
首を振りながらも何か言いたげな目線を投げてくる──
「どうして欲しい」
「……っ…」
言いながらザイードの熱い舌が愛美の耳郭をピチャリとなぞり濡れた音を弾かせる。
ゾクっとした感触に肌が疼き愛美は肩を竦めて小さな声を漏らした。
ザイードは愛美から躰を離す──
ゆっくりと下へと下り掛けたザイードの肩を愛美は掴んだ。
「……んっ…っ…だめっ」
「───…」
ザイードはふっと笑った。
「だめばっかりだな」
ザイードは喘ぐ愛美をぎゅっと抱き締めてそう呟くとまた顔を覗き込んだ。
「どうして欲しいか言え──」
「………」
「どうしたい」
「──っ……れて…」
「───…」
微かに聞こえた囁きにザイードは一瞬、目を見開く。
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