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一度は手離そうと覚悟を決めた──
決めた筈なのに、送り出す言葉を伝えながらも毎日祈る自分が居ると言うことを──
愛美に告げた。
それは自分も忘れずに居るからお前も忘れるなという見えない心の束縛でもあった──
ザイードは溶けるような愛美の熱を感じながら愛しそうに目を細める。
愛美はそんなザイードの肩にしがみついた。
「──……っ」
たまらない──
思わず愛美のその仕草に胸が痺れ、ザイードは切なく顔を歪める。
愛美の中が熱く絡み付くことよりも、必死に求めてしがみつくこの愛美の行為に胸が甘く締め付けられて疼いた──
ザイードは胸板に顔を埋める愛美の腰に両腕を巻いて抱き締める。
浮いた愛美の腰はゆっくりと動き始めたザイードの猛りに擦り上げられる度に強く締め付けた。
「──っ…はあ…っ」
ザイードの唇から苦し気な息が吐かれる。
肌をぴたりと密着させたまま、逞しい腰だけがいやらしく愛美の大腿に挟まれた間で練り動く──
押し付けたザイードの猛りの根元は愛美の恥骨から立ち上がる勃起した粒を痛いほどに押し潰し、悩ましいくらいに愛美を喘がせていた。
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