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私も五十鈴も、黙って、伸明が激高するのを、見ているしかなかった。
「…それで、伸明さんは、どうするおつもりですか?…」
「…それはわからない…」
伸明が一気にトーン・ダウンする。
「…自分でも、この先、どうすれば、いいのか、わからない…四十過ぎた男の
言うセリフではないね…」
伸明は苦笑いを浮かべる。
「…寿さん…アナタが、ボクなら、この先どうします?…」
「…私ですか?…」
私は少し考えて、
「…なるようになると考えるしかないんじゃありませんか?…」
と、答えた。
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