消して消えて、消さなかった

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はっ、と目が覚める。 そこは変わることない自分の部屋。二十五歳の自分の部屋であり、横には一人の女性が眠っている。壁に掛けられたカレンダーには今日の日付に大きな花丸が付いている。 『なんだってこんな日に…あの日の夢なんか…』 今日は俺、星土井 恋一の結婚式だ。 .
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