第1章 世界

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「そういえば、近い内に陛下がこの町に来るようだ。今の内に服とか用意しとけよ?」 「分かってるわよ!」 「因みに1週間後だからな」 シュンはそう言い残すと家に帰って行った。 「シュン君は、元気だったかい?」 「ええ、とても元気だったわ!」 「ルナは、シュン君から聞いたかな?1週間後に陛下達がいらっしゃるのを」 「聞いたわ。それにしてもこの阿波に何の用なのかしら?」 「最近、阿波は作物が採れなくなってきていてね。もしかしたら、その調査かも知れない。もし、陛下がこれ以上作物が採れないと決めてしまわれたらこの阿波を捨てるかもしれない」 「え、、、?捨て、、る?どうして?」 「必要ないからだよ。作物の採れない村や町は、既にいくつか捨てられている」 「じゃあ、シュンが浮かない顔してたのも」 「目的を知っているからだね」
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