俺、復活の書

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俺、復活の書

フワフワする。暖かいなぁ。 死んでまた転生したかな。あ。甘い。な?塩辛い。何か口に入ってる。ごくり。飲んでみた。やっぱ辛い。 これ御飯? 俺人になったかな。身体はどうだろう。声は出るかな。 「…か、ら…ぃ」 喋れた。俺は人だ。しかも赤子じゃ無い。 「ははっ辛いか。塩だ」  だ、れ? 頭撫でてるのかな。大きい大人の手?親? 「とう、さ…?」 全身が重怠いのがわかった。動けると思うけど動きたくない。目を開けろ俺。ああ眩しい。少しずつ見えてくる人の形を見続けた。 「誰が父さんだ。ほら、もう少し飲め」 次は甘い。何だろうコレ。美味しい。口に伝う水分を吸って飲んだ。 「だ、れ…?」 肩口でゆるく束ね、胸まである明るい茶髪が見えた。視線を上げると目が合う。見た目は三十位の整った顔の男だった。白いシャツは高貴な身分だったかな。 なんか満腹。またウトウトしてきた。ああ眠い。瞼が落ちてきた。 「寝たのか?」     
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