作家を語る・作家と語る。そして、作家への道

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例えばです。 論文で「サルトルについて書け」 こう書かれてあれば、皆、「サルトル」の哲学について論じることでしょう。 ですが。 タイトルに「サルトルについて……ではありません」と書いてしまえば、その時点で、内容は「自由論文」になるという発想の転換。 そして、「400字以内」という文字数制限。 これに関しても、自分達三人はその文字数をきちんと守っていたのですが…… 講評してくださった、角田さんも、樋口さんも。 その「文字数」をしっかりと確認はしていなかったそうなんですね。 むしろ。 400字以内で依頼しているのに1000文字とか中途半端に文字数オーバーなものは「迷惑」 ですが それが10万文字以上だったら「こいつ、すげぇぇ! どんだけクレイジー!」になるわけです。 要するに。 「枠」を超えた「規格外」なもの。 そういった発想力っていうものが、求められているっていうこと。 公募ではアウトですけれど、それでも、そこまでクレイジーになりきれれば、誰からも注目されますよね。 これ。 学生時代には無謀な挑戦をしてきた快紗瑠も。 社会人として、対クライアントがあるからこそ、無茶は出来ないし、安全牌で進めることを重視してきたが為に、忘れてしまっていた「感覚」なんですよね。
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