帰郷

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南極上空 昔は南極基地へ軍の船舶や輸送機が頻繁に往き来した空は、軍の規模縮小により、輸送機が月に2、3回とかなり少なくなった。 そんな空を、戦闘機が一機、悠々と飛んでいた。 その戦闘機は白を基調としているが、普通の戦闘機にある筈の主翼が無く、また機体の前方に緑の球体が浮いていた。 その名はR-101グランドフィナーレ。 こことはまた違った世界が製造した未来の戦闘機である。 「現在地は南極か…。なんとか人がいない場所にワープできたか…」 その戦闘機の中で現在地を確認する人物。 彼の名は東士郎。 十年の歳月を掛けて様々な世界を見聞し、久し振りに故郷となるこの世界に帰ってきたのであった。
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