帰郷

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東「敵は3機。全長はおおよそ2mそこそこと言ったところか」 断続的に飛んでくる弾を悠々と回避しつつ、冷静に戦力を見極めていると、隊長機と思わしき機体がこちらへ急速接近してくる。 東「白兵戦を挑むのか?機体が機体なら受けて立っていたんだが、生憎と戦闘機でね」 彼は左へとスライド移動して隊長機から遠ざかり、今度は自分自身が隊員の機体を落とすべく、攻撃を仕掛ける。 東「堕ちろ!」 気合いを込めた一撃であったが、相手もやり手であるのかあっさりと避けられてしまい、反撃されるも、彼は機体を急上昇させて射線上から離れる。 その後も何度か弾を撃つも、敵機が小さく避けられるばかりであった。 これはジリ貧になると確信した東は、この機体を象徴する武装の解禁を決意する。 東「なるべくなら使いたくはなかったんだが、そうも言ってられないか。シャドウ・フォース、波動砲のロックを解除!一気に片を付ける!」 前方に浮いている緑の球体ことシャドウ・フォースから子機が二つ出て来て、機体は波動砲のチャージを行うが、強力な攻撃がくるのを察したのか、さっきよりも弾幕が激しくなっていく…。 東「全武装解禁した俺とR-101に死角はない!オールレンジレーザー!」 一旦チャージを止めて、溜まったエネルギーを前方へ逃がすと、青いレーザーがシャドウ・フォースとその子機から発射された。 機体前面に浮いていただけの物から突如として攻撃が始まり、敵機から動揺が見て取れる。 東「敵機は恐らく…そこぉ!」 機体を小刻みに動かしながら攻撃を行い、子機の射撃で退路を悉く潰し、遂に三機の内の一機を撃ち落とすことに成功する。 東「よし!先ずは一機。パイロットは無事っぽいが、どうにも…な!」 機体を宙返りさせながら二機の射線上を避けながら隊員の機体をレーザーとレールガンによる一斉射で落とした。 後一機!内心そう思う彼であったが、最後に残すは隊長機。一筋縄ではいかなかった。 主機と子機による追い込みもするりと抜けられ、一斉射でも楽々と反撃してくる。 東「このままじゃ…そうだ!ロックオン波動砲ならば!」 東はちょっと悩んだ後に、ロックオン波動砲による捕捉撃破を閃き、ロックオン波動砲のチャージを始めた。
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