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自宅前に辿り着いた東は、帰ってきたんだな…と思い、扉の横にあるインターフォンを押す。
「はーい。どなたでしょうか?」
十年ぶりの母の声に少し安心した彼は、口を開く。
東「ただいま、母さん。息子の士郎だす…だよ」
肝心な時に限って噛み、慌てて修正した。
「あらあら、ちょっと待ってて、今ロックを解除するから」
母はそう言うやいなや、ピッピッピッと暗証番号を入力すると、扉のロックが解除され、扉を開けると、そこにはニコニコ顔の母の姿があった。
「おかえりなさい士郎。長旅で疲れたでしょ?今日はなにも聞かないから、お風呂とご飯を食べて寝なさいね」
東「分かった。ありがとう、母さん」
そう言うと彼は家へ入り、風呂と今日の余りもので出来たご飯を食べると、自室のベッドで眠るのであった。
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