【1】美しき片想い

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傍から見たらクールビューティーの私だけども、中身はただの幼い子供だ。 それをどう高めて行くかを日々の日課にしている。 生徒会の仕事はそんな私にはピッタリで、面倒な行事や改革などの自己犠牲による成長は著しいのもので、精神面はかなり鍛えられたように思う。 そんなある日の事だった。 高校2年も終わりに近付き、順調だった私に母が告げた一言。 「翔太郎くんが帰って来るわよ。」 「え?」 「だから、翔太郎くんがこっちに戻って来るんだって。」 「い、いつ?」 私は晩ご飯のコロッケをポロッと口から落っことす。 「大学卒業したらじゃないの。 お母さんもよく知らないわ。」 「じゃあ就職はこの辺なのかな?」 「だから詳しくは知らないって言ってるでしょ。」 母の言葉に衝撃を受けたものの、翔ちゃんの同棲相手の事が一瞬頭をよぎった。 もしかして別れたとか…? .
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