【1】美しき片想い

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だけどそんな自信は木っ端微塵に吹き飛ぶ事になる。 私は高校生活初めての体育祭で、前日は張り切って眠れず、普段の運動不足と合わせてもその日は体調が悪かった。 進学校の体育祭となれば誰もが手を抜く行事だけど、それでも私はリレーのアンカーに選ばれて嬉しかった。 本来なら得意分野だったから。 リレーが始まって自分の出番をまだかまだかと待って、いざバトンを受け取って走り出したら止まらなかった。 ぶっち切りの一位。 中間テストの頃から寝不足だったのも忘れて走り抜いた。 だからその後の事は覚えてない。 気が付いたら保健室のベッドの上だった。 カーテンで括られた一角。 そこで初めて自分が倒れた事に気が付いた。 .
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