THE BEATLESの聴きどころ 『ABBEY ROAD』

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『ABBEY ROAD』(1969年9月26日発売) Ringo Starr(以下、リンゴ)弱冠29歳。 Paul McCartney(以下、ポール)弱冠27歳。 George Harrison(以下、ジョージ)弱冠26歳。 John Lennon(以下、ジョン)弱冠28歳。 さぁ、聴きましょう!再生ボタンをON! M-1:COME TOGETHER ・大人の音楽。 さぁ、ついに『ABBEY ROAD』、実質的にはTHE BEATLES最後のアルバムです。感傷的になってしまう自分を許容しつつ、彼らの最後を聴き届ける旅へ出かけましょう(なお、映画『LET IT BE』の映像との兼ね合いで、1970年1月4日にジョン以外の3人で「LET IT BE」をオーバーダビングしています。とすると、最後の制作、最後のアルバムは『LET IT BE』なのでは?と思われるかもしれません。しかし、ジョンは1969年9月にTHE BEATLESを脱退しています。つまり1970年1月のレコーディングはもはやTHE BEATLESとしてのレコーディングとは言えない(言いたくない)のです)。 「ABBEY ROAD」という曲が収録されているわけではありません。THE BEATLESの音楽創作のベースとなったEMIスタジオの位置する通りがABBEY ROADです。なぜ通りの名称をアルバムタイトルにしたのかは後述します。  さて!ひんやり洗練された曲が飛び込んできました。ジョン!彼の作品の中でもベスト5にランクインするかっこいいナンバーです!ですが、かっこいいけれどもとらえどころがなく、「~♪Come Together~」がサビなのでしょうが、つなぎのフレーズといいましょうか、サビっぽくないですよね。第3の曲展開があってもよさそうですが、ジョンは2つのパートで押し切りました。  もごもごと渾然一体となった音の塊を我々にぶつけてきた彼らとは正反対、各楽器やヴォーカルの音の分離がはっきりしていて大人な印象です。ギターネックがこすれる音までも聴こえます。  ジョンのヴォーカルの鋭さを堪能した後は、ジョンに絡むポールの下パートのハモリを聴いてみて下さい。掴み辛くて絶妙です。声もポールっぽくなくえらく野太いですね。
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