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そのようにデジャ・ヴは少年を紹介してくれた。
「いつも、あそこで?」
訊いてみるまでもなく、
「彼は自分の修正をかかさないわ。
それでも別の世界のことも考えている」
とデジャ・ヴは付け加えた。
「夢、叶うといいね」
「目立ちたくて、
たたいているのじゃないの。
でも彼、
けっこう有名人かもね」
「若くして有名になることは、
悲劇の生活だよ。
闘いがきっとあるよ」
「そんなことに振り向きく彼じゃない」
デジャ・ヴは察したように囁いた。
ボクが少年の心情になにか暗い存在を感じたからだ。
間近に迫る ambulance の通行が、
もうひたすら仕事を始めている街のスズメたちの一群を、
いっせいに解散させた。
はるか遠くまで見通せる道の信号機が、
ambulance の通行を一意に容認した。
ジョジョが無言を貫いてあとを駆けてゆく。
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