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急にデジャ・ヴがボクの左手首を掴んで誘うのだ。
ボクたちふたりは全力で、
ジョジョのあとを追った。
ドラムの少年がにこりとすると、
誰知らずボクたちの後押しをした。
デジャ・ヴはボクの手元を離さない。
その手を今度はボクが握り返してみて、
ボクは高鳴る鼓動を耳もとで激しく聞いた。
どのくらい駆けたのだろう。
道の向こうの小高くなっているところに、
ジョジョが舌をハッハとさせて、
腰を下ろして、
シッポをパタパタとさせてこちらを見詰めて待っている。
そこでボクたちは四つの塔が立つ古いお城の遠景を見ながら話をした。
夢中だった。
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