デジャ・ヴ

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アリ塚が豊かで深い呼吸を繰り返しては、 また繰り返す。 その向こうにやっと昇ってくる真っ直ぐな朝の光。 ダイヤの煌めきでこれから人々の目覚めを一気に喚起させては、 身支度の暇さえ与えないようにするのが役割だ。 ぼくたちはアリ塚の近くから声を聞く。 ボクの耳もとに精霊がやってきたのだ。 この街の目覚めをうながす聖なる存在が囁く。
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