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エヴァー号の入港許可をあたえたのは、
二年前、ここに抜擢されたまだ若き青年で誇り高き人物のブリジット長官だ。
若きクレバーなバンドのメンバーたちが六〇〇〇万光年の時空の旅の成功をたたえて、
夜闇の開けきれぬ碧い空と海とで共に喜んでは、
シャンパンで祝い、
背後に space craft の錨をおろす船の音が、
誰にも意識されずに聞こえている。
その音は、
峻厳なる山肌の威厳までも乗り越えては、
広大な大地に広がりをもつ黄金色の小麦畑まで響き渡っていった。
写真記者たちが記念すべきこの船の来航を歓迎すべく集まっては、
ストロボの光をたくさん放っている。
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