時の彼方へ

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「今、何時?」 彼の腕時計を覗く。 「8時27分。」 「…」 研ちゃんのペンが速くなる。 …胸騒ぎ… 「…やべ…」 「研ちゃん?」 「奈緒!走るぞ!!」 「え!?」 研ちゃんが慌ててぴょんぴょん跳ねながら私を手招いた。 急いで追い付いて彼に肩を貸す。 「湖の反対側だっ!!」 「ええっ!!研ちゃん、大丈夫なの!?」 「行くしかない!!走るんだ!!」
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