時の彼方へ
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研ちゃんが一歩踏み出した時だった。 生き物のように動いた枝が私の三つ編みの髪に絡み付いた。 「奈緒!」 必死になって引っ張っても… 髪は益々絡んで… 研ちゃんの背後で裂け目が小さくなっていく。 猶予は無い。 私は決断した。 「研ちゃん!愛してる!!」 私は彼を、穴に押し込んだ━━━ 「なっ!!…っ奈緒ぉぉぉ━━━っ!!」
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