時の彼方へ
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ひんやりサラサラの感触。 何も聞こえなかった耳に…波の音? 痺れたような感覚が、次第に戻ってきた。 「…奈緒?…奈緒!」 ゆるゆると目を開けると私を覗き込む…彼… 「…けんちゃん…ここは?」 「上手くいったみたいだ。」 微笑む彼に助け起こされて見回した。 空中で掻き回されたような感じがして頭がクラクラする。 私たちが倒れていたのは砂浜。
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