第2章 意識・職業習得所

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一方そのころ単独行動中のトムは… 「F部の…36組と…」 そこに一人の男が現れた。 「ちょいとあんた!どこ行くんだい?」 「あぁ?俺か?今F部に行こうと思ってんだが…」 「なら東塔だな。私はティーカップって者だ。この習得所で移動係をしておる。」 「移動係?」 「おゃ、知らぬか。遠心機を扱う仕事だ。」 「遠心機?」 「まぁ乗れば分かるさ。」 男はトムを遠心機という丸いカプセルへ導いた。 「さぁ、入りなさい。ちゃんとシートベルトをしろよ。」 「おぅ、OKだぜ。」 すると、ガコンッ、という音と共にものすごい勢いで球は翔んで行った。 「うわぁぁぁぁぁ~!あ…あの…ジジィ…ぜ…絶対…殺すぅぁぁぁ~」 そのころ同じく単独行動をしていた次郎は北塔を目指して長い長い渡り廊下を歩いていた。 「たばこがきれちまった。この時代にはたばこあるんかな。北塔に自販機あっかな~」 としばらく歩いていると、次郎の前にチンピラが数人現れた。 「おぃ、お前。ここを通るつもりか?」 「あんちゃん、あんちゃん。俺達誰だか分かってるか?」 「あのX部の4年のワインさんの部下だぜ。おとなしくありったけの金出しな。」 「そんな奴は知らねぇな。糞みてぇな名前だ。」 「何だとテメェ。」
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