第1章 To Be Back

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ここは2196年。 技術や国際情勢、ブームや主流は大幅に変わった。 しかし、この時代の人間も想像できなかった。 800年後の未来のことなど… そんな2196年に5人の少年少女がいた。 そう、町では悪童と評判の“ノビル"“ヤイバ"“次郎"“花"“トム"だ。 彼らは今日もいつもの公園に集っていた。 「おいおい、次郎。またスリしたのか。」 「おぅ!変な格好のババァがいたからよ、そいつから取った。」 「でもバックごと盗むなんて流石お前だよな」 「あぁ、それより中身を見てみようぜ。」 とヤイバが言うとバックを開け始めた。 しかし、そこには何とも不思議な物が入っていた。 光る玉、厚い手袋、黒い注射器、変な形の小物、重い硬貨… 五人は興味津々と見た。 「不思議なものがたくさんあるわねぇ。」 「変人から盗ったな。」 「この光る玉は何だ?」 と思い思いに気になる物を手に取った。 しばらく盗品をいじるがやはり皆、光る玉に興味が沸いた。 「これは何かしら。」 「多分人工物だろう。」 「どっかに仕掛けがあるんじゃねぇか?」 と言ってノビルがいじり始めた。 すると、ノビルはどこかの仕掛けを押してしまったのか、玉は突然振動し始めた。 「おい、おい!」 「どうした?」 「震えてるわ」 「危ねぇんじゃねぇか」 「捨てろ!捨てろ!」 しかし、もう遅かった。 五人の周りは玉から出た、光りのドームで覆われた。 そして、ドーム内は強い光を放った。 そして光が消えると五人は消えていた。
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