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「おぃ、おっさん!ちょっといいか?」
トムが呼び掛ける。
すると、男は立ち止まり振り返った。
「あら、皆さん。地上を歩いているなんて珍しいですね。」
「は?」
「貴殿方もアトムロードは注意してるんですね」
「何言ってんだ、おっさん?」
「貴殿方は違うんですか?私はブレーン崩壊怖いですよ!」
「だからおっさん何言ってんだ?俺らをからかっているのか?」
「アトムロードとかブレーン崩壊って何なんだよ!」
「えぇ!知らないのか!」
「ねぇ、貴方の言うアトムロードって一体何なのかしら?」
「アトムロードとは人間を原子まで分解して目的地まで翔ばし、そこから記憶とDNAを…」
「待て、待て、待て!」
「もうこのおっさんふざけてんだろ」
「やっちまぉうぜ」
ヤイバとトムはおっさんを殴ろうとしていた。
「待って!」
「何だよ!花!」
「貴方。そんなこと、現代の生物学では無理よ!」
「生物学?随分古臭い言い方をするのぅ…」
「古臭いって…普通じゃない?」
「生物学なんて元界戦争以前の呼び方じゃろ。」
「待って、待って、待って!おじさん今年は何年?」
「おかしなことをよく聞くのぅ。2996年だ。」
「えぇぇぇ~!?」
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