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辺りは静けさが広がった。
「おっさん、どういうことだ?」
「いや…方法はあるが…君らの望まぬ方法だ…」
「望まぬ方法?」
「戻るには二つの方法がある。1つは君らが来たようにタイムボールや時空時計を使うやり方。もう1つはミストラベラーセンターに行くことだ。」
「ミストラベラーセンター?」
「元の時代に戻る場所だ。」
「じゃあ、そこに行こうぜ。」
「待て!」
「何だよ。」
「問題は君らが元界戦争前から来たことだ。」
「元界戦争?」
「元界戦争の話は置いといて、それ以前に来た人間にミストラベラーセンターはある契約をする。」
「契約って?」
「契約はタイムスリップしたことを口外しないということだ。」
「何だ、簡単じゃねぇか。」
「問題はそこではない。奴等は契約を破らないようにいつでも殺せるよう狙っている。しかも、奴等の審査は厳しく喋ろうとする予感がしたくらい殺す。とても生きてる心地はしないさ。」
「じゃあタイムボールとかを使うしかないわ。」
「それも難しい…」
「何故?」
「タイムボールはとても高価だ。一年戻るだけで、1億fかかる。」
「1億fって円だといくらくらいだ?」
「まぁ、そのまま1億円くらいだろう。」
「てことは…800億円も!」
「あぁ、だから難しいのだ。君らが帰る方法はあるが、どちらも嫌だろう。苦労して安全に帰るか、苦労せず自由を失うか」
辺りは重い空気で包まれた。
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