正義とは?

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「お前もカツ丼食べたかったのか?よし!それじゃあカツ丼三人前頼むわ!大将!」  だが、もうすでに先輩は電話をしていて注文していた。それに犯人も笑みを浮かべて「良かったね」っと言っているし、もうダメだこいつら……   「テメェ、早く財宝の在処を吐けよ!」  僕は犯人の近くに行き胸元を掴み顔を息がかかるほどに言い寄った。だが、犯人はさっきまで浮かべていた笑みからすぐに無表情になった。怯える素振りすらなくただただ無反応だった。 「放せ、新米……」  犯人は強い口調ではなく威圧的に放すように求めた。それに流される形で僕は胸元を放した。こいつはやはり大犯罪者だ。僕が捕まえたとはいえ明らかに僕より格上だ。だが、もうこいつはただの罪人。僕はこいつから財宝の在処を聞き出すのが仕事なんだ。なら、引いちゃダメだ。
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