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「まだ分かってないようだな。ならば、我が教えよう。お前がどれだけ愚かだと言うことを……」
犯人は勿体ぶった言い回しでこちらの注目を集めた。こいつはやはり怪盗王だ。拷問で弱り切ったというのに目立ちがりやでステージが取り調べ室という薄暗い場所でも関係ないその姿は紛れもない怪盗王そのものだった。
「何故、お前は俺を取り調べをする?俺はもう判決を下された死刑囚なのに拷問をするんだ?」
「それは……何故って……」
犯人の言葉に僕は明確な答えが出せなかった。確かにもう判決が下されている犯罪者に取り調べや拷問なんてするのはおかしい……だが、それによって犠牲など入るのだろうか?まさか、自分がその犠牲とか言わないよな……?怪盗王!
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