取調室にて

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 裁判所にて「俺の財宝はこの世の果てに忘れてきた。探せ!そこに世界がある」っと俺は言った。それはただ言ってみたかっただけだ。  で、その結果。裁判での判決は揺らぎないものとなり俺は死刑が確定した。だが、俺の取り調べはいまだに終わってない。そして今日も拷問漬けの後、刑事から取り調べに合うわけだ。来た来た、刑事二人がいつものように取調室の灰色のドアを開けやがった。  だが、今日は見たことない2人だな。やけに年の差を感じる。1人はこの道のベテラン風の茶色のコートを着て、くたびれたネクタイを着けている。もう片方はいかにも新米刑事って風なきれいにお洒落に真新しいスーツを着こなしてやがる。よく見る刑事物のような組み合わせだな。
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