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罪の裁定
「こら、バカ。やめろ」
紀人は体が勝手に前に進んでテーブルに太腿の付け根を押し付けられ、背後から羽交い締めにされて身動きができなくなってしまった。
しかもベルトが緩んでチャックが開けられている。
「ツグミ。カッターナイフ持ってるだろ?」
「ジオス。それもお見通しだったのね」
私はバスタブで手首を切った時のカッターナイフをバッグに忍ばせていた。あの絶望感に襲われて耐えられなくなったら、再度自殺しようと思っていたのだ。
それにジオスに迷惑をかけている事を知り、これが役立ちそうだと考えていた。
しかしジオスはあの死顔の人物がツグミの祖母だと知り、最後までツグミを助けなければと心に誓い使い道を変えさせる。
【人間と死神の死と生の絆】
「こいつに真実を聞き出そうではないか?」
「わ、わかった」
私がカッターナイフをバッグから出して刃を剥き出しにすると、ジオスは紀人のズボンを膝まで下ろし、少し間を置いてから一気にパンツを脱がした。
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